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『金融システムレポート(2023年10月号)』を受けて

2024-02-14

日本銀行が公表する「金融システムレポート(FSR)」は、日本の金融システムの安定性や潜在的なリスクを分析する重要なレポートです。本勉強会では、2023年10月号の金融システムレポートを題材として、日本の金融システムを取り巻くリスクや金融機関の健全性について議論しました。


まず、日本の金融システムは全体として安定性を維持しているとの評価を確認したうえで、金融循環や金利リスク、不動産市場の動向に着目しました。特に、不動産関連貸出の増加や不動産市場への海外投資家の影響、銀行勘定における金利リスクの変化などについて取り上げ、金融緩和環境が長期化した中で蓄積されたリスクについて考察しました。


また、企業倒産の増加と信用リスクの関係、海外金利上昇が金融機関の有価証券運用や海外貸出に与える影響、預金の粘着性や資金流動性リスクなどについても議論しました。金融機関の信用コストやストレス耐性に関する分析を通じて、表面的な健全性評価だけでは捉えきれない潜在的な脆弱性について理解を深めました。


金融システムレポートの読み方を学ぶとともに、市場リスク、信用リスク、金利リスク、流動性リスクといった複数のリスクがどのように相互に関連しているのかについて参加者間で意見交換を行う機会となりました。

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