2018年5月15日、SASインスティテュート・ジャパン内セミナールームにて、第119回TRMAリスクマネジメントセミナー 「グローバル・クレジット市場動向:2月以降の相場変動の整理と今後の懸念材料を中心に」を開催しました。講師は、みずほ証券の大橋 英敏さんでした。
セミナー本編では、2018年第1四半期のクレジット・スプレッドのワイド化についての背景の整理や地域ごとの違い、短期社債市場の動向についてご説明頂いた後、クレジット市場に潜むリスク要因として、流動性、レラティブ・バリューの修正、マクロ環境の変化についてお話を頂きました。ファンダメンタルの悪化やシステムリスクの増大といった事象は足元ではまだ見られない一方で、中国の金融政策動向、欧米中央銀行のスタンスの変化とその中での日銀の対応、金融機関の債券在庫の圧縮状況、日米中におけるノンバンクの存在感の違い等を踏まえ、様々な切り口から足元の市場環境をどのように見るべきかについて触れて頂きました。
質疑応答では、足元のエマージング・リスクや各国の部門別GDPの変化に対する見解、今後の各国中銀の利上げ見込み、等についてお話がありました。
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